2022年06月15日 更新

ラズパイで使える最強の軽量コードエディタmicro

どうも、クラゲジュニアです。

Raspberry Pi で使える有望なコードエディタを見つけましたので共有します。その名もmicroです。基本的にはキーボードのみで操作するCUIエディタですが、GUIエディタで使うショートカットキーを使えたりマウスも使える優れものです。

特徴

  • CUIなのにマウスが使え、選択やカーソルの位置移動も可能
  • Ctrl + CCtrl + VCtrl + ACtrl + SCtrl + Zなど普通のショートカットキーが使える
  • コードの種類に応じてシンタックスハイライトされる
  • PythonなどTabキーも使いやすい
  • Ctrl + / でコメントアウト可能
  • 日本語が使える
  • エラーや警告も表示される

他のコードエディタとの比較

PCであればVS Codeが最強ですが、ラズパイの場合は少し重いです。その他のエディタも欠点がいくつかあります。

他のエディタ 欠点
VS Code ラズパイだと動作が少し重い
Geany 使わないアイコンや領域が多く、コード領域が狭い
Thonny 日本語入力ができない
nano 前述の「特徴」に書いた項目のほとんどが出来ない
vi そもそもコマンドを覚える学習コストが高い

microはnanoのように軽く使えて、前述の特徴で書いた機能があります。ラズパイで使うには今のところ最強だと思います。

インストール

Raspberry Pi OSにはデフォルトでは入っていないため、インストールが必要です。すぐ終了します。

sudo apt install micro

起動

micro

ファイル名を引数で起動も可能

micro test.py

覚えるべき操作

終了はCtrl + Qであることだけ覚えていればOKです。あとは、普段からショートカットキーを使っている人であれば、ほぼ問題なく使えます。

以下は迷ったときの参考です。

  • Ctrl + Gでヘルプが表示されます。
  • Ctrl + Eでコマンドバーが表示されhelp defaultkeysと入力すればショートカットキーを調べることが出来ます。コマンドバーは入力履歴を覚えているので2回目以降はキーで簡単に呼び出せます。

備考

便利なタブ機能

Ctrl + Tでタブを増やせます。

複数のファイルを開けるのはもちろんですが、同一ファイルを別タブで開いて編集することができます。特に長いコードで複数個所を編集する際に便利です。

実行について

例えばPythonを実行する場合、micro自体でもコマンド入力から実行可能ですが、LXTerminalを別で開いて実行した方が早いと思います。

Pythonの警告について

Pythonの場合、1行目はMissing module docstringという警告が常に出ます。対策としては以下のようにクォーテーションを使ったコメントを最初に書くことで警告が無くなります。

'''
hello
'''

print('hello, world')

参考

https://github.com/zyedidia/micro

以上です。