2023年06月26日 更新

ブラウザ上からシリアルコンソールを繋いでみよう

どうも、クラゲジュニアです。

ArduinoとPCを繋いでUART通信するときに、Teratermやcooltermなどのツールを繋いでデータの送受信を確認するかと思います。

今回は、Webページ上から直接シリアル通信できる Spacehuhn Serial Terminalをお試ししてみます。Spacehuhn Serial Terminalは非常に画面がシンプルなため、ハードウェア初心者の方でも簡単に試すことができます!また、アカウント作成などの煩雑な手続きも必要ありません。

引用: https://blog.spacehuhn.com/serial-terminal

環境

クラゲは下記の環境にて検証しました。

- Windows 11 Pro (22H2)
- Arduinoボード(Arduino Leonardo)
- Google Chrome  114.0.5735.134(Official Build) (64 ビット)

また、Arduinoボードには事前に下記のプログラムを書き込んでおきます。こちらのプログラムはUSBとのシリアル通信で1と入力されるとボード上のLEDが点灯し、0と入力されると消灯するものです。

const int LED_PIN = 13;

void setup(){
  Serial.begin(9600);
  pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
}

void loop(){
  while(Serial.available() > 0){
    int val = Serial.read();

    if(val == '1'){
      digitalWrite(LED_PIN, HIGH);
    } else if(val == '0'){
      digitalWrite(LED_PIN, LOW);
    }

    if(val==10){
      Serial.println("LED Changed!");
    }
  }
}

手順

ArduinoボードとPCをmicroBのUSBケーブルと接続します。

下記のリンクをクリックし、Spacehuhn Serial Terminalのページを開きます。

https://serial.huhn.me/

CONNECTをクリックし、ポップアップで表示されるシリアルポートへの接続要求に関するウィンドウから自身のArduinoボードを選び、接続をクリックします。

これで準備OKです!

使ってみる

Inputの欄に1と入力し、SENDボタンをクリックすると、入力したデータが黄色文字で表示されました。また、Arduinoから返答されたLED Changed!も合わせて出力されています。

ArduinoボードもこのようにLEDが点灯します。

逆に、同じ要領で0と入力するとLEDが消灯します。このように、簡単にシリアル通信することができます!

補足

右上の歯車マークをクリックすると、現在の通信速度の確認や終端文字の設定ができます。

ちなみに、Arduinoなどの一般的なボードであれば、自動で通信速度(ボーレート)を設定してくれます。なので、ユーザーは通信そのものに注力できます!

以上です。