2022年07月06日 更新
どうも、クラゲジュニアです。
2021/10/30にRaspberry Pi OSがアップデートされましたが、VNCを使った際にトラブルがありましたので、症状と対処法を書き残しておきます。
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ラズパイのハードは2種類で確認しました。ラズパイ4とラズパイ3で症状と対処法が異なります。
もし、ブラウザのchromiumやコードエディタVSCodeなど、特定のアプリのみが遅い場合は以下のページにお進みください。
右上にあるアップデートアイコンをクリックしてInstallを行ってください。

インストールが完了したら再起動して下さい。解決した場合はここで終了です!
解決してない方は以下へお進みください。
ラズパイからHDMI経由でディスプレイへ画面表示をしていない状態でVNCを行うと、マウス及びキー操作がものすごく遅い。

その他の症状として、ゴミ箱の位置がおかしい。
以下の2つの変更を行っている前提で対処法を説明します。
この前提がない状態で対処するとCannot currently show the desktopという文字が出て何も出来ない状態になるのでご注意ください。
/boot/config.txtで以下の変更
# uncomment if hdmi display is not detected and composite is being output
hdmi_force_hotplug=1
# uncomment to force a specific HDMI mode (this will force VGA)
hdmi_group=2
hdmi_mode=85
具体的には#を3箇所削除し、hdmi_group=の1を2に変更、hdmi_mode=の1を85に変更しています。
Raspberry Pi OSのデスクトップにて以下の設定
設定 > Screen ConfigurationConfigure > Screens >HDMI-1 >解像度 > 1280x720Configure > 適用Screen Configurationがメニューにない場合は以下の設定
設定 > Raspberry Pi の設定 ディスプレイタブ > 解像度を設定 > DMT Mode 85 1280x720 60Hz 16:9/boot/config.txtのdtoverlay=vc4-kms-v3dをコメントアウトする。
コメントアウトとは行の先頭に#記号を付けることです。

nanoで編集する場合は以下のコマンド。
sudo nano /boot/config.txt
変更前
dtoverlay=vc4-kms-v3d
変更後
#dtoverlay=vc4-kms-v3d
Ctrl + O, Enter, Ctrl + X の3点セットで上書き保存したら再起動してみてください。
ラズパイからHDMI経由でディスプレイへ画面表示をしていない状態でVNCを行うと、ディスプレイ設定に関係なく解像度が720x480固定になっている。

2つの設定が必要です。
config.txtのdtoverlay=vc4-kms-v3dに,nocompositeを追加。

nanoで編集する場合は以下のコマンド。
sudo nano /boot/config.txt
変更前
dtoverlay=vc4-kms-v3d
変更後
dtoverlay=vc4-kms-v3d,nocomposite
Ctrl + O, Enter, Ctrl + X の3点セットで上書き保存します。

Raspberry Pi メニュー > 設定 > Raspberry Pi の設定

ディスプレイタブのHeadless Resolution:に注目

ウィンドウの右側で解像度設定できるので1280x720を選択して再起動
※ただし,nocompositeを加えるとHDMIケーブルを繋いでもディスプレイに映らなくなります。ディスプレイに映す場合は,nocompositeを削除してください。
以上です。