2022年01月20日 更新
どうも、クラゲです。
PCからWiFiで、ラズパイのGUI画面表示や操作を行う方法を紹介します。
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VNC(Virtual Network Computing)はラズパイのデスクトップ画面をPCから表示・制御できます。例えば、ラズパイに入っているアプリを画面を見ながらPC側で動かしたり、ラズパイに繋がっているカメラの映像をPCで見たりすることが可能になります。単なる画面転送ではなく、キーボードやマウスも使えます。またファイル転送機能についてもご紹介します。
ちなみに、ターミナル画面でコマンドのみをPCとやり取りする場合はSSHで十分です。
2016年10月以降のRaspberry OSにはRealVNC
というVNCサーバーがラズパイ側にインストールされており、GUI操作一発で簡単にVNCを起動することが出来ます。
左上のMENU(ラズベリーパイアイコン)をクリックして、設定
からRapberryPiの設定
を選択します。
インターフェース
タブを選択してVNC
を有効に
してOK
を押します。
画面の右上にこのようなVNCアイコンが出てくればラズパイ側の設定は完了です。
なお、VNCアイコンをクリックすることにより簡単にIPアドレスのチェックが出来ます。
IPアドレスの例:192.168.11.13
こちらからVNC Viewerをダウンロードします。 https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer
デフォルトで表示されているものをダウンロードし、問題なくインストールできました。
Send anonymous usage data to help improve VNC Viewer.
のチェックは外しても問題ないです。後から設定で有効にすることも可能です。
インストール出来たら、このような画面が立ち上がっていると思います。
テキストボックスにラズパイのホスト名もしくはIPアドレスを打ち込みます。
ホスト名の場合の例
raspberrypi.local
IPアドレスの場合の例
192.168.11.13
このような画面が出てきますので、Continue
を選択してください。
Usernameにpi
、Passwordにraspberry
を入力してOK
を選択。
これで完了です! 画面はWindowsですが、macでも同様の手順で出来ます。
従来だとSCPやSFTPなどの別ソフトをインストールしたり、USBメモリで行っていたかと思います。実はVNC Viewerにはファイル転送機能も付いています。非常に簡単に使えるのでぜひ活用しましょう。
ラズパイ側からでもPCのVNC Viewer側からでもどちらからも操作可能です。
ラズパイ右上のVNCアイコンを右クリックしFile Transfer
を選択すとウィンドウが表示されますのでSend files...
というボタンを押すと出来ます。フォルダやファイルの日本語は文字化けするようです。
転送先はPCのデスクトップです。
PCのVNC Viewer側のみ操作可能です。
画面中央やや上にマウスカーソルを持っていくと隠れメニューが現れます。中央の矢印アイコンTransfer Files
を選択し、表示されたウィンドウのSend files...
というボタンを押すと出来ます。転送先はラズパイのデスクトップです。
基本的な接続方法はSSH/SFTPと同じですので、うまく接続できない場合は、以下のサイトを見て下さい。
https://monomonotech.jp/kurage/raspberrypi/ssh.html
解像度がいまいちだという人は、以下の設定を試してみてください
ラズパイデスクトップ画面にて、左上のMENU(ラズベリーパイアイコン)をクリックして設定
からRapberryPiの設定
を選択 > ディスプレイ
タブから解像度を変更
2021/10/30にRaspberry Pi OSがアップデートされました。
このOSにてディスプレイなしでVNCを使った際に不具合がありましたので、症状と対処法を以下のリンクに記載しています。
https://monomonotech.jp/kurage/memo/m211125_raspi_vnc_trouble_shooting.html
以上、PCからRaspberryPiデスクトップ画面にリモートアクセスでした。